サークルフェイス製作記(完成編)

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初めてのガレキ「サークルフェイス」の製作記です。

 

以前WF2016Sに参加した際に購入したサークルフェイス。

 ミツタケさん原型のオリジナルメカです。

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購入してからちまちまと弄っていたのですが、

先日完成したので記事にしました。

 

まずガレキを作るにあたって手順を確認する必要がありました。

プラモデルと違って様々な勝手が違います。

主に思ったのが以下の点。

 

・どうやって塗るの?

・各パーツの接続ってどうするの?

 

様々方法はあるようですが、取り敢えず自分がやったやり方を記します。

 

 

・どうやって塗るの?

→基本的にはプラモデルと同じなのですが、レジン製のキットになっているため、成形の段階で離型剤が使用されています。(プラモデルもそうですが)

これをこのまま塗装すると塗膜が剥がれる原因となるため、除去する必要があります。

 

そのために購入したのがこちら。

T-03s レジンウォッシュ (中) 250ml

T-03s レジンウォッシュ (中) 250ml

 

店舗で購入したのですが、在庫を置いているところが少なかったので通販のが良いかもです。

自分の購入したキットはそこまで大きくなかったので250mlのものを。

 

キットをこのレジンウォッシュに浸し、その後中性洗剤で洗浄→乾燥という工程を踏みました。

(その前に熱湯で煮沸も一応やってみたのですが、効果の程はわかりません・・・。)

キットを組み立てる下準備としてはこれで完了です。

 

塗装段階での下地処理ではプライマーの使用が必須となります。

これも塗装の剥がれを防止する目的です。

現在販売されているサーフェイサーはプライマー効果を含んだものが多くあるため、

サフと兼ねてしまっても良いと思います。

 

自分はタミヤサーフェイサーファインを使用しました。

タミヤ メイクアップ材シリーズ No.64 ファインサーフェイサー L (ライトグレイ) 87064

タミヤ メイクアップ材シリーズ No.64 ファインサーフェイサー L (ライトグレイ) 87064

 

 金属に塗装する際に使えるので1本持っておくと便利です。

 

 

 

・各パーツの接続ってどうするの?

 

 普段自分が作っているプラモデルは俗に言う「スナップフィット方式」です。

ダボとピンを使って接着剤なしで組み立てられるというのが売りですね。

 

レジンキットの多くはこういった方式ではなく「軸打ち」と言われる手順が必要となります。

真鍮線やアルミ線を使うのが主流のようです。

今回は1mmの真鍮線を使用しました。

WAVE オプションシステム シリーズ Cライン No.4 1.0mm 5本入り

WAVE オプションシステム シリーズ Cライン No.4 1.0mm 5本入り

 

 

接続するべき箇所に1mmの穴を開け、1mmの真鍮線で繋ぐという単純な作業ですが

それぞれの穴の角度や位置が少しでもズレるとイメージしたものと違ってしまうので、

その点には気を付けて作業しましょう。

塗装に問題がない場合はバチバチ固定していって良いようです。

自分は塗装の利便性を考え、全行程が終了後にそれぞれ瞬間接着剤で接着しました。

 

というわけで自分がガレキ製作に当たって購入したのは

・レジンウォッシュ

・真鍮線

の2点でした。

普段プラモデルしか触ったことのない方でもそこまで気負う必要はなさそうです。

 

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前置きが長くなりましたが以下製作の記録を。

 

洗浄などが終わった状態。 

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全パーツの一覧です。

右手は銃&銃持ち手or通常手の選択式になっていたので、

今回は通常手で作成することにします。

 

こちらのキットはゲートがない状態で梱包されていたので、

洗浄が終わったら 表面処理に入りました。

 

レジンは多分プラスチックより硬いので、240番のスポンジヤスリをメインに使用しました。

その後400番で整えています。

 

抜きの問題などで欠けている箇所や歪んでいる箇所があるので、

黒瞬着やパテを使って適宜対応していきます。

 

 

後頭部。 

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マフラーの造形があるのですが、穴が埋まっているのでドリルで開口しました。

その際に入口付近を削ってしまったので黒瞬着で補填してます。

 

 

胴体。 

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脇の下(?)のラインが消えてしまっていたので、ケガいて復活させました。

目立てヤスリが便利です。

黒のスミ入れ用エナメルを流して確認しつつ作業を進めます。

 

丸モールドが歪んでいたりしたので こちらも黒瞬着で修正。

ぽってりしたお腹(?)が可愛いです。

 

背負いモノ。

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 可愛らしい装備です。

リュック的なイメージをしたのでライトな感じに。

ブラウンはエナメルの筆塗りです。

その他はマスキングしてエアブラシで塗装。

 

 

飛んで塗り分け。 

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適宜筆塗りとマスキングを併用しています。

丸い部分はタミヤのポンチで切り抜いたものを貼り付け。

顔のフチは筆塗りなどなど。

 

 

 

 

ここではマフラーを塗装する前の段階ですね。

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画像が無いのですが・・・。

サフ→ウイノーブラック→EXシルバー

のいつもの金属色仕上げです。

 

その後マフラー焼けを再現しようとして失敗・・・しましたがまぁ味があるかなということでそのまま。

 

因みにこの失敗を活かして塗ったのが流星号のバーニアだったりします。

torimaru.hatenablog.com

 

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ほんでもって全体の塗装後に足りない箇所を筆塗り。

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腕関節のマルイチモールドは筆塗りです。

その後表面の調整のため光沢でトップコート

スミ入れの流しやすさや綺麗さ、デカールの段差も出づらくなります。

 

全体のモールドにはタミヤエナメルのクリヤーレッドと

クリヤーブルーを混ぜて紫を作り、流し込みました。


 

 

 デカール張り。

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この辺もガンプラと変わらず。

ハイキューパーツのパステルパープルでスミ入れと協調性を図りました。

デカールを貼ったあとはデカール箇所にクリアーを一瞬砂吹き。

一晩乾燥させてから蛍光クリアを混ぜたつや消しでフィニッシュ。

 

 

 

んで完成しました!!

スマホ撮影でちょっと白飛びしてますが・・・。

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もちゃっとした感じが なんとも可愛い。

色々な方のサークルフェイスの作例を見たのですが、被りそうにない塗装をしてみました。

イメージソースは「亡念のザムド」のアキユキのザムドです。

 

横から。

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足のモールド 付近にもデカールを貼ってあるのですが、

腕の位置の関係上ちょっと見えづらいですね・・・。

マフラーは開口したのでバッチリそれっぽくなってます。

お気に入りのバックパック?も中々マッチしてるかな。

 

逆サイド。

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白く飛んでますが・・・。

頭部や腕の側面は左右でデカールをちょっと変えてます。

白地にパステルカラーのデカールは主張しすぎずに

お洒落な感じが出るので気に入りました。 

 

■カラーレシピ

(C)クレオス、(G)ガイアカラー、(T)タミヤ、(F)フィニッシャーズ

 

本体白    →(F)ファンデーションホワイト

オレンジ   →(G)ビビッドオレンジ

黄緑     →(G)萌葱ライトグリーン

手      →(G)モデルカステンスペリオルウォームグレー

        +(F)ファンデーションホワイト

頭部等グレー →(G)メカサフへビー

リュックグレー→(G)メカサフライト

リュック緑  →(G)ボトムズカラーグリーン

リュック茶  →(T)エナメルブラウン

マフラー   →(G)EXシルバー

 

以上となります。

 いかがでしたでしょうか?

 

初めてのガレキ挑戦、レジン特有の表面処理で苦戦しましたが

中々上手く出来たのではないかと思います。

オリジナルメカ故に自由な発想でカラーリングも出来て楽しめました。

 

原型師のミツタケさんご本人にも反応いただけて嬉しい限りです。

 

ちょっとお値段もしますし、とっつきづらいイメージのあったガレージキット

完成してみるとやはりプラモデルにはない達成感があります。

気に入った造形のものがあったら未経験の方も一度、

挑戦してみてはいかがでしょうか?

 

へば。